《研修報告》南城市教育委員会様

研修先 南城市教育委員会

対象者 南城市の小中学校の校長先生および教頭先生

人 数 15名〜20名

場 所 南城市庁舎会議室

テーマ 管理者向けメンタルヘルス・マネジメント研修

依頼者 教育委員会所属 統括指導主事 具志直哉 様


1.導入の背景やきっかけ

文部科学省は次世代の教育指導体制の構築に向けて学校現場における業務改善を進めている現状の中、南城市教育委員会ではその方針に則り様々な施策を実施されています。

それは業務フロー見直しなどハード面の整備が主な内容ですが、それらを主体的に推進する教職員のメンタルヘルスを整えるソフト面の整備も同時に必要とされているとのこと。

そこで重要なのが学校長のマネジメント力であり、教職員のワークライフバランスや、コミュニケーションとチームワークを強化することが喫緊の課題であり、以前より繋がりのあった具志先生よりBowLへ依頼が入りました。

2.研修実施について

校長・教頭先生が教職員のメンタルヘルスをマネジメントしていく視点で、ラインケアの知識習得と実践について考える機会を設けました。また他者をサポートする上でまずは自己理解を深める内容も盛り込み、下記の流れで研修を実施しました。


 第1回「校長・教頭が担うメンタルヘルス・マネジメントとは」

 2017年4月27日 9:00-12:00

 ①【講義】ラインケアの概要理解

 ②【ワークショップ】学校現場で校長・教頭が担うケアとは?

 ③【ワークショップ】明日からできるラインケアを考える

これまで各々が実践してきた職場でのラインケアについて改めて振返り、何が重要なのかを考えるところからスタートしました。模造紙を使ってブレストしながら出てきた言葉をカテゴライズすると、コミュニケーション、連携、環境づくり、モニタリングの4要素にまとめることができました。その要素について、明日からできるアクションを考えていくワークショップを実施しました。「参加者が持っているものをどう引き出すか」をテーマに進めていったところ、管理職としてできることを考えて実践されていることを互いに共有できた時間となりました。

 

第2回「メンタルヘルス・マネジメント実践」

 2017年6月5日 9:00-12:00

 ①【体験】職場で簡単に実践できるリラクゼーション「オフィスヨガ体験」

 ②【講義】ラインケアを推進する3つのポイント「観る・聴く・繋ぐ」

 ③【ワークショップ】実際のケースを考える

前半では管理職自身が心身のケアの重要性を体感して頂くために、職員室でも簡単に実践できるオフィスヨガを実践しました。ポーズ集もお配りして、いつでも手軽に実施できるよう工夫しました。

後半は、ラインケアを3つのポイントに着目して講義。観る・聴くのポイントを講義したのち、それぞれこれまで職場で何にポイントをおき、何に意識して聴いたのかグループ内で共有しています。また、過去にあったメンタル不調者のケースについてグループで対応策を考えるワークを実施しました。参加者からは

「これまで無自覚的にやってきたことだったので、改めてこれでいいんだと思えた」
「次回は自分たちが現場で抱えるケースを話し合いたい」
「校長先生こそセルフケアが必要なのではと感じた」
「職場でレジリエンスのような考え方を浸透させるにはどうしたらいいか」

という声があがりました。


 第3回「組織力を高める、自己理解と他者理解とは」

 2017年7月12日 9:00-12:00

 ①【講義】世界で最も実施されている性格検査MBTIについて

 ②【ワークショップ】MBTI受験結果+心の利き手を知るグループセッション

 ③【フィードバック】これまでの研修を振り返っての気づき、学びの共有

MBTIとは国際規格に基づいた性格検査で、チームビルディングやリーダーシップトレーニングとして世界で活用されています。組織力を高めるためには、まずは自己理解を深めること。自分を知ることで初めて他者への理解が深めることができます。

それぞれの指向性(外向的・内向的、論理的・感情的等)についてケースを通して理解を深めるセッションを実践しました。参加者からは

「自分を知ることで、相手を知るということが体感できた」
「感覚がそれぞれ違うことに気づけた。何より自分を知れたことがいい」
「自分自身のことをたくさん考えることができた。改めてメタ認知ができた」
「相手を変えるのではなく、自分を変えることが重要だとつくづく思った」
「自分が無理してもストレスがかかるだけ。自分を知った上で職員と関わっていきたい」

という声があがりました。

回を重ねるごとにメンタルヘルスへの理解が深まっていくことを感じました。また、MBTIでは様々なケースを用いて自己理解を深めることで、自分の仕事の仕方や部下同僚との関わり方を改めて考えるきっかけになったようでした。

研修終了後の具志先生との振返りでは、「MBTIでメンタルヘルスマネジメントが自分毎でイメージしやすくなったと思う。これを第1回に持ってきてもよかったかな」と仰っておりました。今後の参考になる有り難いフィードバックでした。


3.今後の展開

3ヶ月間のメンタルヘルスマネジメント研修通して、どう活かしていきたいか聞いたところ具志先生からは下記のような答えが返ってきました。

〇〇に活かして欲しい!と強くこだわっていない。ただ、これをきっかけに校長先生、教頭先生がメンタルヘルスに興味関心を持ち、それぞれが自主的に学んだり情報収集するなど、少しでも意識を持ってもらえれば、という願いがある。

研修担当者としてはかけた時間や予算に比例して、参加者へ多くを求めてしまいがちですが、具志先生は多くを期待せず、あくまできっかけ作りに徹している印象でした。私達も多くの学びを得た研修となりました。

bowl+

BowLは沖縄でEAP(従業員支援プログラム)を提供する企業です。弊社が提供する組織向けメンタルヘルス研修の事例や、システムを紹介します。

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